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しじみの貝殻について

Date : 2022.03.26

 海草や海藻、貝類等の水辺の生態系が吸収する炭素はブルーカーボンと呼ばれています。近年、二酸化炭素の排出削減の視点から、二枚貝の貝殻にも注目が集まっています。
 そこで、シジミの貝殻を昔の宍道湖周辺の人たちがどう使っていたか、少し調べてみました。
 藩政時代には、シジミの貝殻を焼いて貝灰に加工して漆喰の原料として、松江の城下町の白壁の材料として利用していたという記録があるようです。
 また、近代に入ると、同じく貝殻を貝灰にして、近郊の鉱山で産出される銅の精錬の材料としても利用していたそうです。
 現代では、シジミの貝殻の利用は低調となりましたが、脱炭素社会を目指す時代になり、再び脚光が当たる日が訪れるかもしれません。